リードプラン売買部 | 日記 | ネット不動産、ここが問題

インターネットを利用してお客様に物件をご紹介する不動産業者の一人として、

とあるポータルサイトをお客様目線で閲覧してみました。

「ある駅」で新築一戸建て物件を検索してみたら、

な、なんと約９７０件もの新築一戸建て物件があるではありませんか。

 「凄いですねー。お客様は選び放題だー。・・」って、そんな訳ないでしょ。

 理由は、ひとつの売り出し物件に対して１０社も２０社もの仲介会社が

同じポータルサイトに同じ物件を掲載して

「どうぞ数ある不動産会社の中から 当社で買ってください。」

と宣伝しているからなんですね。

確かに同じ物件でも掲載の仕方で別の物件に思えたりしますが、

でも同じ物件。同じ物件でも写真画像が入っていたり間取りが

カラー処理されているものや写真がなく間取りもスキャナーで

取り込んだままのもの、画像もなくテキスト情報のみのものなどさまざまです。

でもみんな同じ物件。

重複物件だらけのポータルサイトで本気で探そうというお客様はいないかも。

 同じ物件なのに価格もさまざま。

新築一戸建ては工事の状況に応じて価格が変わっていくのに、

その状況を追いかけていないから対応（更新）もせずに

従前価格で掲載している会社もあるなど、本音を言えば

「これでは、お客様は物件探しできないでしょ」ですよね。

また、成約してからけっこう時が経ってるのにもかかわらず、

何社もの会社が成約済み物件を掲載したままになっているなんてケースも。

「人がやることだから・・・」って？いくらなんでもこんなんでいいのかな？ 

  こういうことって掲載会社の自社のホームページを覗いてみても、

「なるほどw」といえます。

私も他社がどんなホームページを運営しているんだろうと、

よく取り扱いエリアがダブっている会社のホームページを閲覧していますが、

はっきり言って、本当に物件の新鮮情報を掲載している会社って５社程度です。

 （当社ももちろんその会社のひとつですが）

ホームページを持つことは当たり前になっている昨今、

不動産会社もこぞって自社ホームページを作成していますが、

 何が残念かと言えば「更新してない!!」会社がとても多いのが残念です。

ある業者さんなどは、２年ぐらい前にとっくに成約済みの新築一戸建てを筆頭に

ほとんど随分前に成約済みの新築一戸建て物件をいまだに自社サイトに掲載中！

これって、言葉は悪いですが「オトリ物件」ですよね。公取に目をつけられますよ。

お客様から「この物件を見に行きたいんだけど」の問い合わせに対して

 「この物件は終了してます。ほかにも良い物件ご紹介しますよ」

なんて言ってるんでしょうね。 

  わたしは、よく同業他社さんからもサイト運営について尋ねられることがありますが、

 「更新作業ができないんだったら、ホームページは持たないほうがいいですよ。」

 ってアドバイスしています。

 ホームページは生き物そのものという感覚を持ち合わせていなければ

どんなに大金を使って素晴らしいホームページを作ったところで

魂が入っていない単なるツールのひとつに過ぎないと考えます。

せっかく費用をかけて作ったホームページなのに全然問い合わせがない、

 問い合わせがないからホームページを当てにしない・・だからＰＣから遠ざかる。

 「更新？何それ？そんなの面倒くさい！」こんな会社さん多いと思いますね。

これでは、一生懸命毎日コツコツと更新している会社さんに、

長い期間ではそうとう遅れをとると思われます。

インターネット上で物件を探すお客様をナメてはいけません。

 真剣に見てくれているお客様には真剣に向き合うのが当たり前。

何よりも、高価な物件を扱っているんだという意識の欠損が招いている現状が気がかりです。

「ネット業者の掲載物件は当てにならないなぁ」という烙印を押される前に

ホームページを持った業者各自がもう一度考え直さなければならない問題かと考え、

自らへの戒めの気持ちも込め書いてみました。




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